
注文住宅に吹抜けを作ることには、以下のような利点があります。
一つ目は「開放感が得られる」。
吹抜けがない作りの場合、近い位置に天井があるので、圧迫感が生まれやすくなりますが、吹抜けがあると視線が広がるので、開放感を得ることができます。
特にリビングは、家族が集まるだけでなく来客を招く場所でもあるので、吹抜けを作るのに最適な場所だと言えます。
開放的な場所だとリラックスしやすくなるので、家族や友人とゆっくり過ごすことができるでしょう。
二つ目は「採光性が向上する」。
吹抜けがあると、採光性も向上します。
これは、吹抜けを作ることで生じたスペースに光が反射することなどが理由です。
「2階から上の部分の窓を、全面ガラス張りにする」「高い位置に窓を設置する」などの工夫をすると、さらに採光性が高まります。
そして、採光性が高くなると、当然ながら太陽光を浴びる量も増加するのですが、これは人体に有益なことです。
確かに、太陽光には紫外線などの害をなす成分も含まれているのですが、ビタミンDが作られるのを促進するという働きもあるからです。
ビタミンDは、血液の中のカルシウムの濃度を維持してくれるのですが、それによって食べ物からカルシウムを摂取しやすくなるなどの効果が期待できます。
また、上述の紫外線が気になるという場合は、UVカットフィルムを窓に貼るなどするとよいでしょう。また、家の北側は日光が当たりにくいので、大開口を設置するのがおすすめです。
三つ目は「コミュニケーションが容易になる」。
吹抜けがない作りの場合、各階がつながっていないので閉鎖的な空間になりがちですが、吹抜けがあると家族の気配を感じやすくなるので、コミュニケーションがとりやすくなります。
さらに、リビングに階段を設けておけば、家族が帰ってきたときなども声を掛けやすくなります。
このように、吹抜けにはいろいろな利点があるので、注文住宅を作る際は導入を検討してみてください。