
省エネ、節電はもう当たり前の価値観ですが、廊下、玄関、階段という風に部分的に吹抜けを作る際には、吊り下げ式の照明器具を選ぶ楽しみもあります。吊り下げ式の照明器具はおしゃれで美術的な価値もあり、1箇所にはつけてみたいものですが電球切れに場合も想定して選びましょう。
例えば、階段、玄関周辺の吹抜けに吊り下げ式タイプの照明をつけてしまった時,電球の取り替えは可能かといえば難しいですよね。梯子やどこかに登る他なく、自分で取り替えが難しい場合には便利屋さんに依頼する他ありません。こうした後々のことにまで心配する方が良いのです。加齢により足腰が弱くなりバランスをキープすることも難しくなれば、なおさらです。
吹抜けの照明はおしゃれ重視で選ぶことも多いですが、管理のことも念頭に置く必要があります。では、吊り下げ式タイプではなければいいの?というとノーです。どのようなタイプであっても、天井の高い位置では取り替えからお掃除に至るまで、便利屋さんのお世話にならなければなりません。労使ともにそれで良いというのであれば結構ですが、出来るだけ自分で管理をと考えているのであれば、手の届く位置に照明をつけるべきです。
また、こまめにお掃除をせねば照明器具も劣化してしまいます。いざお掃除と思っても劣化具合によりうまく行かないことも。結局は使用できない状態になるか、便利屋さんに依頼することになりそうです。
注文住宅にこだわるのは良いのですが、後々のことまで考えて決めたいものです。ありふれた照明でも取り付けや掃除のしやすい位置、高さを選ぶことはとても重要になります。何よりも、照明がなくても不便しないような間取り、明るさを確保したり、せっかくの吹抜けを利用して1箇所の照明で他を照らすような設計が電気代の節約にも、電球切れやお掃除という時の手間暇にもおすすめできます。注文住宅にこだわるなら家の中での省エネや節電、導線にも配慮をしながら検討していきましょう。