
日本の狭い、土地面積の限られている立地条件でなるべく広い家をたてるならば、注文住宅での吹抜けというアレンジがおすすめです。吹抜けにすれば、空間を上へと広げることになります。また土地の面積がなくても上を利用することで居場所の増える家ができます。
一例では、8畳ほどの床面積としてもリビングを吹抜けにして注文住宅でつくると、とても広い家に感じるものです。こうした工夫がおすすめできる土地は住宅街の一角や路面にある敷地面積の限られている物件に適しています。
縦、上へと空間を広げた家はわりと住みやすいのです。子供の人数が増えて部屋が必要になった時のために、吹抜けをつくると後からリフォームで立て増しがききます。ごく普通の面積と家の構造で作る吹抜けのあるリビングは管理もとてもシンプル。あまり余計な付属品をつけないようにすれば、お掃除や管理も楽に住むことができます。狭い面積ゆえに、狭さを感じさせることのない部屋作りに吹抜けを用いると住みやすくなるという事例でした。
またリビングにしたいお部屋に窓が設けられていないという事情があれば、吹抜けの天井あるいは高い位置に窓を設けてしまうという方法もあります。
ほんの小さめの窓を数カ所つくるだけでも、かなりの開放感を得られるはずです。立地条件や周辺環境からの影響で自然光が入らないという部屋では、屋外からの自然光を高い位置から取り入れるアイデアとして使うと良いですよ。その時はわざわざカーテンやブラインドーを利用するようなこともなく、窓のままにしていても上空からプライベート、プライバシーが見えてしまうこともないでしょう。このように、ある環境下のお宅ではとても有効な方法です。ただおしゃれで取り入れるのではなく自然光を部屋に取り込むために、あるいは広く開放感を得られるようにするためには、とてもおすすめの吹抜け、賢い使い方を考えて気持ちのいい住まいを目指していきたいものです。