
吹抜けを考える際にパンフレットなどの多彩な情報収集に励みました。そして、多くの物件の部屋を見て気がついたことがあります。材質とデザインの好みは人それぞれ違うこと。当たり前のことですが、一般の建売住宅を購入するよりもずっと、デザインに個性が出るのです。ということは、好みではないデザインも多く、間違ってしまうと趣味ではない物件に住んでしまうことになりかねません。私の場合、はりが剥き出しになっており、天井を支えているデザイン、木材の色味と化学的な壁の色味で作るデザイン、天井に段差があり視覚的にスッキリしない複雑なデザインなどが疲れてしまうデザインでした。スッキリとした空間にするにも、苦手要素を取り除いておくことも必要です。
吹抜けのハリは天井が落ちてきそうな重たそうな印象を受けたり、白と黒、白とベージュのツートンカラーもチープな印象を受けます。全ては好みの問題。ただ建売のマンションや一軒家よりも凝っている分、すみにくさも感じやすいということです。
多くのカタログを見て研究したら、次は業者や建築家を探します。建築家や業者にも得意分野があり、デザインに個性があります。注文住宅の得意な業者に依頼するか。設計士に依頼するかは個人次第。
注文住宅の業者も特定の製法やデザインしか請け負っていない、というケースも多いです。建築家に直接依頼すれば建築家の個人事務所や勤務先で仕事を受けてもらうことになります。とにかく、個人の好みを実現するための注文住宅ですから、好ましいデザイン性を追求して予算内で依頼できる先を選ぶ、探すための時間をかけるということが大事です。決して、依頼までに急がないことです。納得できない点は、業者及び建築士によく聞いてから依頼するようにしましょう。経験者からのアドバイスもとても参考になります。最近はネット上でも調べることができる時代ですから、友達に注文住宅の経験者がいなくても大丈夫、ネットでリサーチしましょう。